9月22日は「OneWebDay(ワンウェブデー)」です。
毎日のようにスマートフォンを使い、検索をしたり、ニュースを読んだり、動画を見たり、SNSで誰かとつながったりする私たちにとって、インターネットはあまりにも身近な存在になっています。
しかし、少し考えてみると、現在のように世界中の情報へ簡単にアクセスできる環境は、決して昔から当たり前だったわけではありません。
OneWebDayは、そんなWebやインターネットが私たちの生活にもたらしたものを振り返り、その価値や未来について考えるきっかけとなる日です。
OneWebDayとは?
OneWebDayは、毎年9月22日に行われる、Webやインターネットを祝う記念日です。
発案したのは、インターネット政策などの分野で活動してきたスーザン・P・クロフォード氏です。
第1回のOneWebDayは2006年9月22日に開催されました。クロフォード氏は、この日を「Webのためのアースデイ」のようなものとして位置づけ、Webが人々の生活や社会に果たしている役割を考える機会にしようとしました。
つまり、単に「インターネットを使って楽しむ日」というだけではありません。
Webによって人と人がつながり、情報を共有し、新しい活動やコミュニティが生まれてきたことを振り返りながら、これからのインターネットを考える日なのです。
OneWebDayが始まった2006年はどんな時代?
2006年といえば、現在のインターネットとはかなり違った時代です。
スマートフォンはまだ一般的ではなく、SNSも現在ほど生活に浸透していません。
動画サイトやブログなどが広がり始め、「誰でも情報を発信できる」というWebの特徴が、少しずつ身近になっていた時期でした。
そんな時代に始まったOneWebDayには、「Webは単なるコンピューターや通信技術の集まりではなく、人々が交流する社会的な場所でもある」という考え方が込められていました。
これは現在のインターネットを考えるうえでも、非常に興味深い視点です。
最初のOneWebDayでは何が行われた?
第1回のOneWebDayでは、ニューヨークをはじめ世界各地でイベントが開催されました。
さらに当時注目されていた仮想世界「Second Life」でもイベントが行われるなど、現実世界とオンライン空間の両方を舞台にした取り組みが行われました。
2006年の時点で、すでに「オンライン上の空間そのものを人々が集まる場所として考える」という発想があったことは、現在から振り返ると面白いところです。
今ではオンライン会議、ゲーム、SNS、ライブ配信など、インターネット上で人と交流することは珍しくありません。
OneWebDayは、そうしたオンラインコミュニティの可能性を早い時期から意識していた記念日ともいえます。
9月22日は「Webについて考える日」
OneWebDayで大切なのは、インターネットをただ便利な道具として見るだけではありません。
Webによって、私たちの生活にはさまざまな変化が起こりました。
情報を探す方法が変わった
昔は知りたいことがあれば、本や新聞、テレビなどから情報を探すことが一般的でした。
現在は検索エンジンに言葉を入力するだけで、世界中の膨大な情報へアクセスできます。
旅行先を調べたり、料理の作り方を探したり、商品の口コミを確認したり、知らない言葉の意味を調べたり。
日常生活の小さな疑問を解決するためにも、Webは欠かせない存在になっています。
個人でも情報を発信できるようになった
Webの大きな特徴の一つが、「見るだけではなく、自分から発信できる」ことです。
ブログを書いたり、写真を公開したり、動画を投稿したり、SNSで意見を発信したり。
以前なら多くの人に情報を届けるためには、新聞や雑誌、テレビなど大きなメディアを通す必要がありました。
現在では、個人が自分の経験や知識を世界に向けて発信できます。
ブログを書いている人にとっては、まさに毎日の活動そのものがWeb文化の一部といえるでしょう。
遠く離れた人ともつながれる
インターネットによって、距離の意味も大きく変わりました。
遠く離れた家族とメッセージを交換したり、海外の人と交流したり、同じ趣味を持つ人を探したりできます。
2006年のOneWebDayでも、インターネットによって離れた場所にいる家族や友人とのつながりが保たれていることを実感する声が紹介されていました。
これは、Webが単なる「情報を見る場所」ではなく、「人と人をつなぐ場所」でもあることを示しています。
実は「Web」と「インターネット」は同じではない?
OneWebDayをきっかけに、少し意外な雑学にも注目してみましょう。
普段は「インターネット」と「Web」をほぼ同じ意味で使うことがありますが、厳密には同じものではありません。
インターネットは、世界中のコンピューターやネットワークをつなぐ巨大な通信基盤です。
一方、Webは、そのインターネット上で利用される仕組みの一つです。
Webサイトを開いたり、ページをリンクで移動したり、ブラウザで情報を閲覧したりするのは、World Wide Webという仕組みを利用しています。
つまり、インターネットという大きな基盤の上に、Webという世界が広がっていると考えると分かりやすいでしょう。
Webの大きな特徴は「リンク」
Webを特徴づけるものの一つが「リンク」です。
あるページから別のページへ移動できる仕組みがあることで、情報同士を自由につなげることができます。
一つの記事を読んでいて、気になる言葉を見つけたら別のページへ移動する。
そこでさらに別の情報を見つけ、また次のページへ進む。
このように情報を網の目のようにつなげていくことが、World Wide Webという名前にもつながる重要な特徴です。
現在では当たり前のように使っている「クリックして別のページへ移動する」という体験も、Webの大きな魅力の一つなのです。
OneWebDayに考えたい「誰のためのWebなのか」
OneWebDayには、Webをより多くの人が利用できるものにしていこうという考えもあります。
2009年のOneWebDayでは「One Web. For All.」というテーマが掲げられ、誰もがWebに参加できることの重要性が取り上げられました。
現在ではインターネットが広く普及していますが、誰もが同じように情報へアクセスできるとは限りません。
通信環境、端末、年齢、障害、言語、デジタル技術への慣れなど、さまざまな違いがあります。
だからこそ、「便利なWeb」だけでなく、「誰にとっても使いやすいWeb」を考えることも重要です。
OneWebDayにできること
OneWebDayだからといって、特別なイベントに参加しなければならないわけではありません。
身近なところからWebとの関わりを見つめ直してみるだけでも十分です。
久しぶりに昔のブログやWebサイトを訪れてみる
インターネットで知った便利な情報を誰かに教える
家族にスマートフォンやWebサービスの使い方を教える
自分がブログやSNSで発信している情報を見直す
気になっていたテーマをWebで調べてみる
インターネットで出会った情報がどこから来たのか確認してみる
自分にとってWebがどんな存在なのか考えてみる
特に面白いのは、「インターネットがなかったら、今の自分の生活はどう変わるだろう?」と考えてみることです。
検索、メール、動画、ネットショッピング、地図、SNS、オンラインサービス。
こうして並べてみると、想像以上に多くの場面でWebに支えられていることに気づくかもしれません。
Webは「情報」だけではなく「つながり」も生み出す
インターネットについて考えると、検索結果やニュース、動画など「情報」の側面に目が向きがちです。
しかし、OneWebDayが改めて教えてくれるのは、Webには「人と人をつなぐ」という側面もあることです。
同じ趣味を持つ人。
同じ悩みを持つ人。
同じ場所に興味を持つ人。
遠く離れた場所に住む人。
現実の世界では出会うことがなかったかもしれない人たちが、Webを通じてつながることがあります。
それは、Webが単なる情報検索のための道具ではなく、人間同士の新しいコミュニケーションの場になっているからです。
読者へのメッセージ
9月22日のOneWebDayは、普段何気なく使っているWebについて、少し立ち止まって考えてみるのにぴったりの日です。
検索する、読む、見る、買う、話す、発信する。
私たちが毎日のように行っているこれらの行動の多くは、Webによって大きく変化しました。
2006年に始まったOneWebDayは、そんなWebの存在を祝うと同時に、インターネットが人々の生活や社会にどんな価値をもたらしてきたのかを考えるきっかけでもあります。
9月22日は、スマートフォンやパソコンを少し離れて眺めるのではなく、むしろ普段使っているWebそのものに目を向けてみませんか。
「インターネットがあってよかった」と思った出来事を一つ思い出してみる。
あるいは、自分が誰かの役に立つ情報を一つ発信してみる。
そんな小さな行動も、Webとの付き合い方を考えるOneWebDayらしい過ごし方なのかもしれません。
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