9月4日は「串の日」です。
焼き鳥、串カツ、串団子、焼きとうもろこし、串焼きなど、私たちの身近には「串」を使った食べ物がたくさんあります。
お祭りの屋台で食べる串料理、居酒屋で楽しむ焼き鳥、旅先で出会うご当地の串焼き。串料理は、普段の食事から特別な日の楽しみまで、幅広い場面で親しまれています。
そんな「串」に注目する9月4日の「串の日」。
「9(く)」「4(し)」という語呂合わせから生まれたこの記念日には、どのような思いが込められているのでしょうか。
今回は、串の日の由来をはじめ、焼き鳥や串カツ、串団子などの魅力、地域による違い、さらに食べ物以外にも広がる「串」の世界を紹介します。
9月4日はなぜ「串の日」?
9月4日が「串の日」とされているのは、
9=く、4=し
という語呂合わせが由来です。
この記念日は株式会社味のちぬやが制定しました。
運動会やお祭り、さまざまなイベントなどで出かける機会が多いこの季節に、片手でも手軽に食べられる串ものをもっと楽しんでもらいたいという願いが込められています。
屋外での食事では、箸や食器を使わずに楽しめる串料理はとても便利です。
また、「串の日」は一般社団法人・日本記念日協会によって認定・登録された記念日です。
覚えやすい語呂合わせをきっかけに、普段何気なく食べている串料理に改めて目を向ける機会となっています。
串料理にはどんなものがある?
「串料理」と一言でいっても、その種類は実に豊富です。
代表的なのが焼き鳥です。
鶏肉をさまざまな部位に分けて串に刺し、炭火などで焼き上げます。ねぎま、つくね、皮、砂肝、レバーなど、部位によって食感や味わいが変わるため、一本ごとに違った楽しみがあります。
串カツは、肉や魚介、野菜などを串に刺し、衣をつけて揚げる料理です。
揚げ物でありながら、一本ずつ好きな具材を選べるため、「次は何にしよう」と考える楽しさがあります。
そして、甘い串料理の代表が串団子です。
みたらし団子やあん団子、三色団子などがあり、味だけでなく、串に並んだ姿の美しさも楽しめます。
このほかにも、焼きとうもろこしやさまざまな串焼きなど、串を使った料理は日本各地で親しまれています。
焼き鳥なのに鶏肉とは限らない?
串料理を知るうえで面白いのが、地域による違いです。
「やきとり」といえば鶏肉を想像するのが一般的ですが、北海道や山形県などでは、豚肉を串に刺して焼いたものを「やきとり」と呼ぶ地域があります。
つまり、
「やきとり」という名前だけでは、使われている肉まで判断できないことがある
のです。
同じ料理名でも、地域によって食材や味付けが異なる。
これは日本の食文化を知るうえで、とても興味深いポイントです。
旅行先で「やきとり」の文字を見つけたら、「この地域では何を使っているのだろう?」と確認してみるのも面白いでしょう。
串カツに見る「食べ方」も食文化
串カツは、料理そのものだけでなく、食べ方にも特徴があります。
大阪の串カツ文化でよく知られているのが「ソースの二度漬け禁止」です。
共有のソースを使うスタイルでは、一度口をつけた串を再びソースに入れないというルールが知られています。
これは、同じソースをみんなで気持ちよく使うためのマナーです。
現在では、一人用のソース容器を用意したり、料理にソースをかけたりするなど、店によってさまざまなスタイルがあります。
ここから分かるのは、食文化とは料理の味だけではないということです。
何を食べるかだけでなく、どのように食べるかも、その土地の文化を形づくっています。
串団子は「食べやすさ」と「美しさ」を両立
串団子を見ると、串には実用性だけでなく、見た目を楽しませる役割もあることが分かります。
複数の団子を一本にまとめることで持ちやすくなり、同時に団子がきれいに並んだ形になります。
三色団子なら、ピンク、白、緑という彩りも楽しめます。
つまり串団子では、
食べやすさと見た目の美しさ
が一つの形にまとまっています。
和菓子では味だけでなく、季節感や色、形なども大切にされてきました。
一本の串に並んだ団子も、そうした日本らしい「目で楽しむ食文化」の一例といえるでしょう。
なぜお祭りでは串料理をよく見かける?
お祭りや縁日の屋台には、焼き鳥、串焼き、焼きとうもろこしなど、串や棒を使った食べ物が数多く並びます。
その大きな理由の一つが、屋外で食べやすいことです。
お祭りでは、飲み物や荷物を持ちながら歩くこともあります。
そんなとき、串料理なら片手で持って食べられます。
また、屋台では料理をその場で焼いたり揚げたりすることも多く、串に刺された食材は調理する側にとっても扱いやすい形です。
食べる側にも調理する側にも便利な形であることが、串料理と屋外イベントとの相性の良さにつながっているのでしょう。
「串」は食べ物だけの道具ではない
「串」と聞けば食材を刺す道具を思い浮かべますが、日本文化の中では食事以外にも「串」が登場します。
その代表が玉串です。
神道の祭祀では、榊などの枝に紙垂などをつけた玉串を神前に捧げることがあります。
食材を刺す串とは用途が異なりますが、「串」という形のものが、日本の文化や儀礼とも関わっていることが分かります。
普段何気なく使っている言葉や道具を調べてみると、食卓の外にも意外なつながりが見つかるのです。
「串」と「櫛」、同じ「くし」という言葉
9月4日の「串の日」から、もう一つ注目したいのが「くし」という読み方です。
食材を刺す「串」と、髪を整える「櫛」。
漢字も用途も異なりますが、どちらも「くし」と読みます。
9月4日は「9=く」「4=し」という語呂合わせだからこそ、「くし」という日本語そのものに目を向けてみるのも面白いでしょう。
一つの言葉から、食文化だけでなく、道具や暮らしへと興味が広がっていきます。
読者へのメッセージ
9月4日は「串の日」。
今日は、いつもの串料理を少し違った視点から楽しんでみませんか。
焼き鳥なら、いつもの定番とは違う部位を一本選んでみる。
串カツなら、普段注文しない野菜や魚介を試してみる。
団子なら、味だけでなく色や形にも注目してみる。
お出かけの予定があるなら、その土地ならではの串料理を探してみるのもおすすめです。
串料理には、単に「食べやすい」というだけではない魅力があります。
焼き鳥では、部位によって異なる味や食感を一本ずつ楽しめます。
串カツでは、さまざまな食材から好きなものを選ぶ楽しさがあります。
串団子では、食べやすさと美しい見た目を一緒に味わえます。
地域によっては「やきとり」の食材そのものが違うこともあり、串料理を通して、その土地ならではの食文化に出会うこともできます。
さらに、串という身近な道具は食事だけでなく、玉串のように日本の文化や儀礼にもつながっています。
そう考えると、何気なく手に取っている一本の串は、食材をまとめるだけでなく、味や地域、人の楽しみ方をつなぐ存在にも見えてきます。
お祭りで食べた串焼き。
家族と楽しんだ焼き鳥。
旅先で出会ったご当地料理。
一本の串には、料理そのものだけでなく、そのときの場所や人との思い出まで残ることがあります。
9(く)と4(し)で「串」。
覚えやすい9月4日をきっかけに、今日はいつもと違う「一本」を選んでみてはいかがでしょうか。
お気に入りの味を楽しむのも、新しい味に挑戦するのも自由です。
身近な一本の串を少し意識するだけで、いつもの食事が新しい発見につながるかもしれません。
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