10月18日は「天津飯の日」です。
ふんわり焼いた卵をご飯にのせ、甘酢あんなどをたっぷりかけて味わう天津飯。中華料理店や町中華でおなじみのメニューですが、実は「天津」という名前から想像する中国の料理とは、少し違った歴史を持っています。
今回は、天津飯の日が制定された理由や名前の由来、地域によって異なる味わいなど、身近な一皿の奥深さをご紹介します。
10月18日は「天津飯の日」
「天津飯の日」は、中華料理チェーン店の「大阪王将」を全国展開する株式会社大阪王将が制定した記念日です。
日付は10月18日。
「10」を「てん」、「1」を「しん」、「8」を「はん」と読む語呂合わせから、「てん(10)しん(1)はん(8)」で天津飯となります。
天津飯をより多くの人に知ってもらい、その魅力を楽しんでもらうことにつながる、覚えやすい記念日です。
天津飯は中国の天津が発祥ではない?
「天津飯」と聞くと、中国・天津市で生まれた料理のように感じます。
ところが、日本で一般的に食べられている天津飯は、中国・天津の代表的な料理というわけではありません。
日本で生まれた料理とされており、「天津」という名前には、料理の発祥地とは別の由来が関係しています。
中国料理を思わせる名前を持ちながら、日本の食文化の中で独自に発展してきた料理なのです。
「天津」という名前が付いた理由は?
天津飯の「天津」という名前については、中国の都市である天津や、天津甘栗などとの関係が語られることがあります。
ただし、天津飯そのものについては、誕生した時期や店、名前の由来について複数の説があります。
そのため、「天津で生まれた料理だから天津飯」と単純に考えることはできません。
日本の中華料理文化の中で生まれ、親しまれてきた料理だからこそ、「天津」という名前の由来にもさまざまな説が残っているのです。
天津飯が愛される理由は「一皿で満足できること」
天津飯の魅力は、シンプルな材料の組み合わせにもあります。
ご飯の上にふわふわの卵をのせ、そこへたっぷりのあんをかける。
卵のまろやかさと、ご飯の食べ応え、そしてとろりとしたあんの味わいが一つになり、一皿でも満足感を味わえます。
忙しいときにも食べやすく、町中華からチェーン店まで幅広く親しまれているのも、こうした食べやすさが理由の一つなのかもしれません。
実は地域で「あん」が違う
天津飯を語るときに欠かせないのが「あん」です。
関東ではケチャップを使った甘酸っぱいあん、関西では醤油やだしをベースにしたあんが知られています。
もちろん、すべての店がこの区分に当てはまるわけではありません。
店によって甘さや酸味、だしの風味などが異なり、同じ天津飯でも食べる場所によって味わいが変わります。
卵の焼き加減やご飯の種類、あんの濃さなどにも店ごとの個性があります。
「天津飯」と「かに玉」はどう違う?
天津飯と聞いて、「かに玉に似ている」と感じる人もいるでしょう。
実際、天津飯の卵料理には、かに肉などを使うものもあります。
ただし、天津飯は卵料理そのものではなく、ご飯の上に卵をのせ、あんをかけて一皿の料理として仕上げるのが大きな特徴です。
つまり、
卵料理
ご飯
とろりとしたあん
この組み合わせが、天津飯らしさを作っています。
天津飯は「お店の個性」が楽しめる料理
天津飯のおもしろさは、見た目がシンプルなのに、食べ比べると違いがはっきりするところです。
卵をふわふわに仕上げる店もあれば、しっかり焼き目をつける店もあります。
あんも、甘め、酸味の強いもの、だしを感じるものなどさまざまです。
さらに、かに肉、グリーンピース、ねぎなど、具材にも違いがあります。
「天津飯」という名前は同じでも、どんな味に仕上げるかはお店によって異なります。
身近な町中華のメニューだからこそ、こうした違いを楽しめる料理なのです。
読者へのメッセージ
10月18日の「天津飯の日」は、いつも何気なく食べている天津飯を、少し違った角度から楽しんでみるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。
「10・1・8」を「てん・しん・はん」と読む語呂合わせから生まれた天津飯の日。
中国を思わせる名前を持ちながら、日本で独自に親しまれてきた天津飯は、地域やお店によってあんの味や卵の仕上がりにも違いがあります。
ふわふわの卵、とろりとしたあん、そしてご飯。
シンプルな組み合わせだからこそ、お店ごとの工夫や個性が感じられます。
10月18日は、いつもの天津飯を味わいながら、「今日はどんなあんだろう」「卵の食感がいつもと違うな」と、その一皿の個性にも注目してみてください。
身近な料理を少し深く知ると、いつもの食事がもっと楽しく感じられるかもしれません。
関連記事
- ミニスカートの日(10月18日)
- 天津飯の日(10月18日)

コメント
コメントを投稿