寒い日に食べると心までほっと温まる、日本の定番おやつ「大判焼」。
ふんわりとした生地の中に、甘いあんこやカスタードクリームがたっぷり詰まったこのお菓子は、子どもから大人まで幅広い世代に親しまれています。
しかし、この身近なおやつには、ほかの食べ物にはあまり見られない大きな特徴があります。
それは、地域によって呼び名がまったく異なることです。
「今川焼」「回転焼」「おやき」「御座候」など、住む地域によって当たり前の名前が違い、ときには会話がかみ合わないことさえあります。
そんな日本ならではの面白い食文化に注目して制定されたのが、7月28日の**「大判焼の名前を皆で議論する日」**です。
今回は、記念日の由来や全国に広がるさまざまな呼び名、そして大判焼に隠された日本の地域文化について詳しくご紹介します。
「大判焼の名前を皆で議論する日」とは?
7月28日の「大判焼の名前を皆で議論する日」は、埼玉県さいたま市で今川焼き・たこ焼き・たい焼き・お好み焼きなどの食材や調理器具を販売する株式会社豊吉(とよよし)が制定した記念日です。
地方によって異なる「大判焼」の呼び名について、
大判焼
今川焼
回転焼
おやき
御座候
など、「いったいどの名前がふさわしいのか」「そもそも何焼きなのか」をSNSなどで楽しく議論し、日本各地の食文化や地域性への理解を深めてもらうことを目的としています。
日付は、「ナ(7)ニ(2)ヤ(8)キ(焼き)」と読む語呂合わせに由来しています。
また、真夏の暑い日に熱々の大判焼を食べながら、名前について熱く語り合ってほしいという遊び心も込められています。
この記念日は、株式会社豊吉が2025年に創業50周年を迎えたことを記念して申請され、2025年(令和7年)4月1日に一般社団法人・日本記念日協会によって認定・登録されました。
なぜ地域によって名前が違うの?
日本全国でこれほど呼び名が分かれている食べ物は非常に珍しい存在です。
その理由は、このお菓子が全国へ広まる過程にあります。
現在のように全国規模のチェーン店やインターネットがなかった時代、それぞれの地域の店舗が独自の名前を付けて販売していました。
その結果、地域ごとに異なる名称がそのまま定着していったのです。
これは方言が生まれる仕組みと少し似ています。
食べ物の名前にも、その土地の歴史や文化、人々の暮らしが色濃く反映されているのです。
全国でこんなに違う!大判焼の呼び名
大判焼(主に東日本)
比較的広い地域で使われている名称です。
江戸時代の貨幣である「大判金」に形が似ていることから、この名前が付いたといわれています。
現在では全国的にも知名度が高い呼び名の一つです。
今川焼(関東地方)
関東地方では「今川焼」という名称が広く使われています。
江戸時代、東京都千代田区付近の今川橋周辺で販売されたことが名前の由来とされており、歴史のある呼び名です。
東京都出身者にとっては、「大判焼」よりも「今川焼」のほうがなじみ深いかもしれません。
回転焼(関西・中国・四国地方)
関西地方や中国・四国地方では、「回転焼」と呼ばれることが多くなります。
これは焼く際の型を回転させていたことに由来するという説があります。
関西出身者の中には、「今川焼」という名前を聞いて初めて同じ食べ物だと知ったという人も少なくありません。
おやき(北海道の一部)
北海道の一部地域では「おやき」という呼び方が定着しています。
ただし、長野県の郷土料理である野沢菜などを包んだ「おやき」とは別の食べ物です。
同じ日本国内でも、さらに複雑な名称の違いが存在しているのは興味深いですね。
御座候(兵庫県周辺)
兵庫県を中心に知られている「御座候(ござそうろう)」は、もともとは企業の商品名です。
しかし地域によっては、
「御座候を買ってくる」
というように一般名称として使われることもあります。
これは商品名が一般的な呼び名として定着した珍しい例といえるでしょう。
海外の人も驚く日本の「名前文化」
海外では、一つの食べ物にこれほど多くの呼び名が存在するケースはそれほど多くありません。
そのため、日本を訪れた外国人観光客が、
「これは今川焼?」
「回転焼?」
「全部同じものなの?」
と驚くこともあります。
しかし、こうした違いこそが日本文化の魅力でもあります。
日本には方言だけでなく、食文化にも地域ごとの個性が残されているのです。
SNSで毎年盛り上がる「大判焼論争」
近年ではSNS上で、
「今川焼派です!」
「いや、回転焼が普通。」
「大判焼しか聞いたことがない。」
「うちはおやきでした。」
など、毎年のように大きな話題になります。
全国各地の人が同じ食べ物について真剣に語り合う姿は、まさにこの記念日ならではの光景です。
もちろん、どの名前が正しいということはありません。
それぞれの地域で長年親しまれてきた大切な呼び名であり、その土地の文化そのものなのです。
実は中身もどんどん進化している!
昔ながらの粒あんやこしあんだけでなく、最近ではさまざまな味が登場しています。
カスタードクリーム
チョコレート
抹茶クリーム
チーズ
ハムマヨ
カレー
さつまいもあん
季節限定フレーバー
など、スイーツとしても軽食としても楽しめるようになっています。
伝統的なお菓子でありながら、時代に合わせて進化し続けているのも、大判焼が長く愛されている理由の一つです。
大判焼の名前を通じて見えてくる日本の地域文化
普段何気なく食べているおやつでも、その名前をたどっていくと地域の歴史や文化、人々の暮らしとのつながりが見えてきます。
同じ日本に住んでいても、地域が変われば言葉や食文化も変わる。
それは、日本という国が長い歴史の中で育んできた豊かな多様性を示しています。
「どの名前が正しいか」を決めることよりも、
「なぜその地域ではその名前になったのか」
を知ることこそ、この記念日の本当の面白さなのかもしれません。
読者へのメッセージ
7月28日の「大判焼の名前を皆で議論する日」は、一つのお菓子の名前をきっかけに、日本の地域文化や食文化の奥深さを再発見できる記念日です。
あなたが子どもの頃から当たり前に呼んでいた名前も、ほかの地域ではまったく違うかもしれません。
家族や友人、SNSなどで、
「あなたの地域では何と呼ぶ?」
と話し合ってみると、意外な発見があるでしょう。
真夏の暑い日に熱々の大判焼(今川焼?回転焼?)を味わいながら、日本ならではのユニークな食文化について楽しく議論してみてはいかがでしょうか。
きっと、いつものおやつがこれまで以上に特別なものに感じられるはずです。
関連記事
- なにわの日(7月28日)
- 大判焼の名前を皆で議論する日(7月28日)
- 世界肝炎デー・World Hepatitis Day(7月28日)

コメント
コメントを投稿