地震、台風、豪雨など、日本は災害大国です。いつどこで非常事態が起きてもおかしくありません。そんなとき、命を守るカギとなるのが「避難ルートの可視化と共有」。そして、意外と知られていない便利なツールが、**Googleマップの「マイマップ」**です。
「マイマップ」とは?
Googleマップの機能のひとつで、自分専用の地図を作成・保存・共有できるツールです。避難所、集合場所、危険エリアなどを自由にプロットし、情報を書き込んだりルートを引いたりできます。
利用例:
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自宅から最寄りの避難所へのルートを色分けして表示
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高齢の親と一緒に使うため、文字を大きく表示
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子どもや家族に共有して、**「いざという時にどこに集まるか」**を明確化
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災害ハザードマップと照らし合わせて、危険区域をあらかじめチェック
災害時に「マイマップ」が優れている理由
1. オフラインでの確認も可能
Googleマップアプリには、地図のオフライン保存機能があります。マイマップと組み合わせれば、通信が途絶えても現在地と避難ルートが確認できます。
2. 家族や仲間とリアルタイムで共有
マイマップはリンク一つで簡単にシェアできます。LINEやメールで送っておけば、家族がどこに集まるべきか、どの道を通るかが一目で分かります。
3. 複数のルートを色分けできる
通常のGoogleマップでは1つの経路しか表示できませんが、マイマップでは複数のルートを色分けして保存可能。地震による道路の崩壊や通行止めにも柔軟に対応できます。
4. ピン・アイコン・メモ付きでわかりやすい
「この橋は老朽化していて通行注意」「ここの坂道は高齢者には危険」など、具体的な注意点をマップに書き込むことで、防災力が大きく向上します。
実際の作成方法(かんたん3ステップ)
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https://www.google.com/mymaps にアクセスし、「新しい地図を作成」をクリック
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地図上に避難所や集合場所をピンで追加。名前や説明も記入可能
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「ルート」ツールを使って、自宅から避難所までの経路を描画
作成後は「共有」ボタンで家族にリンクを送りましょう。
なぜこれを活用すべきか?
災害時、最も怖いのは**「連絡が取れない」「どこに行けばいいか分からない」という状況です。避難情報や安否確認が取れない状況では、「どこに集まるか」が事前に決まっているだけで命のリスクを大幅に減らすことができます**。
しかも、マイマップなら紙の地図と違って、変更が自由・最新の情報にアップデート可能。スマホ1つあれば、自分だけでなく大切な人を守る手段となります。
読者へのメッセージ
非常時に強い人間になるためには、「事前の準備」が何よりの武器になります。Googleマップの「マイマップ」は、デジタル時代にふさわしいスマートな防災ツール。ご家族やパートナーと一緒に、一度じっくり使ってみてください。「今、何も起きていないとき」にこそ、防災マップの力が問われるのです。
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