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【7月21日】烏骨鶏の日“薬膳の王様”と称される黒き鶏の真価を知る日

明るい屋外で、古い切り株の前に立つふわふわの白い羽を持つ2羽の烏骨鶏のAI画像

烏骨鶏の日とは?

毎年7月21日は「烏骨鶏(うこっけい)の日」。この記念日は、美容や健康に良いとされる烏骨鶏の優れた栄養価やその魅力を、もっと多くの人に知ってもらうことを目的に制定されました。認定・登録は2017年(平成29年)、一般社団法人・日本記念日協会によって正式に登録されています。

この日は、以下の4社が連携して制定しました:

  • 株式会社デリカスイト(岐阜県大垣市)

  • 株式会社烏骨鶏本舗(岐阜県大垣市)

  • 東かがわ烏骨鶏ファーム株式会社(香川県東かがわ市)

  • 有限会社松本ファーム(香川県さぬき市)


烏骨鶏の特徴とは?

烏骨鶏は、中国原産のニワトリの一種で、全身が黒い皮膚、黒い骨、黒い内臓を持つのが最大の特徴です。羽の色は白、黒、グレーなど様々ですが、日本では特に「白い烏骨鶏」が高く評価されています。以下のような特徴があります:

  • 黒い皮膚・骨・肉:高いメラニン含有量により黒く、古来より薬効があるとされる

  • 栄養価が極めて高い卵:ビタミンEや鉄分、レシチンが豊富で、美容やアンチエイジングに最適

  • 肉質が緻密で滋養強壮に優れる:コラーゲンやアミノ酸も豊富で、薬膳料理の定番

特に「白い烏骨鶏」は、黒い骨や皮膚を持ちながらも純白の羽毛を持つ品種で、日本国内の養鶏場で大切に育てられています。見た目の美しさと、卵の高品質さから、ギフト需要も高く、高級品として流通しています。


日本産と中国産、烏骨鶏の違いとは?

烏骨鶏は栄養価が高く、薬膳や高級料理で重宝される特別な鶏です。その中でも「日本産」と「中国産」では大きな違いがあります。

日本産の烏骨鶏は、小規模農場で一羽ずつ丁寧に育てられ、衛生や飼料管理も非常に厳しく、品質が安定しています。肉質は柔らかく、旨味と甘みが強く、高級料理や贈答品、医療食として使われます。その分、価格は高めです。

一方、中国産は大規模な養鶏場で大量生産され、品質や管理に地域差があります。味はやや淡白で硬めなこともあり、薬膳スープや民間療法に使われることが多く、価格も比較的手頃です。

目的やこだわりに応じて、どちらを選ぶか検討するとよいでしょう。


烏骨鶏にまつわる日本の言い伝え

日本各地には、烏骨鶏に関する神秘的な言い伝えがいくつか残されています。

  • 石川県金沢市では、烏骨鶏の卵を「安産の卵」として妊婦に贈る風習があったといわれています。

  • 岐阜県や香川県の一部地域では、「烏骨鶏の卵を食べると無病息災」との信仰が根強く残っており、祝い事や病気見舞いに贈られることも多いです。

  • 烏骨鶏は「魂を守る鳥」として、古来より縁起物とされることもありました。


なぜいま注目されているのか?

  • 現代人の健康志向の高まり
     サプリメントより自然な食材から栄養を取りたい人々の間で、烏骨鶏卵やスープが人気です。

  • 美と健康の融合食材
     美容業界では“飲む美容液”と称され、肌の潤いを保つ栄養素が豊富な点も注目されています。

  • 医療や介護の現場でも採用
     栄養価の高い蛋白源として、消化に優れた烏骨鶏の肉や卵が取り入れられる例も増えています。


読者へのメッセージ

「烏骨鶏の日」を通じて、単なる“珍しい鶏”ではなく、長い歴史と伝統の中で人々に大切にされてきた烏骨鶏の本質を知っていただけたら嬉しく思います。栄養だけでなく、美容や癒しの要素も兼ね備えた食材──それが烏骨鶏の真の魅力です。いつもと違う食卓に、特別な一品として取り入れてみてはいかがでしょうか?

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