1月13日は「ピース記念日」、または「たばこの日」と呼ばれています。
この日は、1946年(昭和21年)1月13日、日本で紙巻きたばこ「ピース(Peace)」が初めて売り出されたことを記念して、愛煙家によって制定された記念日です。
戦争が終わり、焼け跡からの復興が始まったばかりの日本。
この一箱のたばこは、単なる嗜好品ではなく、時代の空気と人々の願いを映し出す象徴的な存在でした。
「ピース」という名前に込められた、時代の願い
「Peace」は英語で「平和」。
戦後間もない日本において、この名前が選ばれたこと自体が、強いメッセージを持っていました。
・戦争の終結
・平和な日常への希望
・新しい時代の始まり
人々はこのたばこに、言葉以上の意味を重ねていたのです。
「ピースを吸う」という行為は、束の間の安らぎであると同時に、
平和を実感する小さな儀式だったのかもしれません。
10本入り7円、1人1箱――戦後ならではの販売事情
発売当時のピースは、10本入り7円。
現在の感覚では安く感じるかもしれませんが、物資不足が深刻だった当時としては、決して安価なものではありませんでした。
さらに、
日曜・祝日のみ、1人1箱限定という厳しい販売制限が設けられていました。
これは、
たばこ葉の不足
生産量の限界
公平に行き渡らせるための配慮
といった事情によるものです。
そのため、ピースは「欲しくても簡単には手に入らないたばこ」となり、
希少性の高さが人々の憧れをさらに強める結果となりました。
ステータスシンボルだった「ピース」
当時、ピースを吸っていることは、
「少し余裕のある大人」「運よく手に入れられた人」の証でもありました。
1本1本を大切に味わい、
吸い終わった後の箱さえも捨てずに取っておく――
そんなエピソードが残るほど、ピースは特別な存在だったのです。
青い箱と白い鳩が語るメッセージ
ピースの象徴ともいえるのが、青いパッケージに描かれた白い鳩。
鳩は世界的に「平和」の象徴であり、このデザインもまた、戦後日本の願いを静かに物語っています。
時代が移り変わっても、基本デザインが大きく変わらないのは、
ピースが単なる商品ではなく、「記憶」として愛され続けてきた証と言えるでしょう。
昭和文化とともに歩んだ日本の代表的なたばこ
その後、ピースは改良を重ねながら、
ピース
ピース・ライト
ピース・スーパーライト
など、時代に合わせた展開を続けてきました。
映画やドラマ、昭和を描いた作品の中で、
ピースを手にする人物が象徴的に登場することも多く、
昭和レトロを語るうえで欠かせない存在となっています。
現代から見た「たばこの日」の意味
現在は健康意識の高まりや禁煙の流れにより、
たばこを取り巻く環境は大きく変化しました。
しかし「ピース記念日/たばこの日」は、
戦後復興期の日本を知る手がかり
平和という言葉の重みを再認識する日
昭和文化を静かに振り返るきっかけ
として、今なお価値のある記念日です。
読者へのメッセージ
1月13日の「ピース記念日/たばこの日」は、
たばこを吸う・吸わないに関わらず、日本が平和を取り戻そうとしていた時代を感じられる記念日です。
限られた一箱に喜びを見出し、
「平和」という言葉に未来を託していた人々の想いに触れることで、
私たちの日常も、少し違って見えてくるかもしれません。

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