9月17日は「キュートな日 / キュートナーの日」とされています。この記念日は、作詞家・作曲家・プロデューサーとして数々の名曲を生み出した 中村泰士(なかむら たいじ、1939~2020年)氏 によって制定されました。日本の音楽界を支え続けた中村氏は、ヒット曲の数々だけでなく、人生を楽しみ、愛らしく、そして粋に生きる姿勢そのものを社会に伝えたいという想いを込めて、この日を記念日にしたのです。
記念日の由来——語呂合わせの遊び心
日付の由来は「キュー(9)ト(10)な(7)」という語呂合わせ。日本文化に根付く「数字遊び」の一例であり、覚えやすさと親しみやすさが込められています。こうした語呂合わせは、単なる言葉遊びにとどまらず、人々が日付を通して特定のテーマを意識するきっかけを作り出す点で大きな意味を持ちます。
「キュートナー」とは何か?
中村泰士氏は、「キュートな大人」「粋な大人」「いつまでも若々しさを失わない愛すべき大人」を総称して 『キュートナー』 と呼びました。
この概念は、単に外見のかわいらしさを追い求めるものではありません。むしろ、年齢を重ねることで培われる人間的な魅力、品格、そして内面からにじみ出る若々しさや粋を大切にしようという呼びかけなのです。
「かわいらしさ=子どもっぽさ」ではなく、「人生経験を積んだ上でにじみ出る愛すべき魅力」こそが“キュートナー”の真髄です。
日本記念日協会での登録とその後
この「キュートな日 / キュートナーの日」は、一般社団法人・日本記念日協会によって一度は正式に認定・登録されました。しかし、その後に登録は終了しており、2023年(令和5年)9月時点では同協会の公式認定記念日としては確認できません。
とはいえ、「キュートナー」という言葉が提唱する価値観は今も人々の心に生き続けており、年齢に関係なく自分らしく輝く生き方を肯定する象徴として存在感を放っています。
「キュートな日」が私たちに教えてくれること
この日が私たちに投げかけるメッセージは明確です。
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年齢を重ねても、心に若さと遊び心を持ち続けること
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自分らしい魅力を大切にすること
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周囲を明るくし、人々に笑顔を与える存在になること
現代社会では効率や生産性が求められるあまり、「粋」や「かわいらしさ」といった心の余裕が後回しにされがちです。しかし「キュートな日」は、外見の美しさだけでなく、内面的な輝きや人間性そのものが“魅力”をつくるのだと改めて教えてくれます。
読者へのメッセージ
「キュートな日 / キュートナーの日」は、年齢に関係なく誰もが持ち得る“魅力”を思い出させてくれる特別な日です。あなたの中にも、必ず「キュートナー」と呼べる部分があります。
それは笑顔かもしれませんし、優しさや気配りかもしれません。あるいは、好きなことに熱中する情熱かもしれません。
今日という日をきっかけに、自分の中の「キュート」を意識してみてはいかがでしょうか。きっと日常に少しだけ彩りが加わり、周りの人にもその魅力が伝わっていくはずです。
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