毎年10月25日は 世界パスタデー(World Pasta Day)。
パスタは、単なる食事を超えて、文化や歴史を語る“世界共通の言語”とも言えます。
この記念日は、パスタの奥深い魅力を再認識し、世界中の人々とその楽しみを分かち合う日として定められました。
■ 世界パスタデーの誕生と意義
1995年(平成7年)10月25日、イタリア・ローマで 第1回 世界パスタ会議(World Pasta Congress) が開催されました。
この歴史的な会議には、イタリアをはじめアメリカ、ブラジル、カナダ、アルゼンチンなど、世界各国のパスタメーカーや研究者が参加。
会議の目的は、**「パスタ文化を世界規模で共有し、食文化の多様性を広める」**こと。
そして、1998年(平成10年)にこの日を「世界パスタデー(World Pasta Day)」として制定し、世界中で祝われることになりました。
このように、世界パスタデーは単なる“食の記念日”ではなく、国境を越えた文化交流と食文化発展の象徴でもあります。
■ パスタの歴史と文化的背景
パスタはイタリア料理の代名詞ですが、そのルーツは古代ローマ時代まで遡ります。
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🍴 ラガナ(lagana)
小麦粉を水でこねて乾燥させたものが原型で、現代のラザニアの語源にもなっています。 -
🌏 中国との麺文化の交流説
マルコ・ポーロが中国から麺を持ち帰ったとする俗説がありますが、ヨーロッパには独自の小麦文化があり、パスタはヨーロッパ発祥の可能性も高いとされます。 -
🍅 現代のパスタの多様性
スパゲッティ、ペンネ、フェットチーネ、ラザニア、マカロニなど、形状や太さによってソースとの組み合わせが異なることが特徴です。
実に600種類以上ものパスタが世界で愛されています。
■ 世界パスタデーの楽しみ方
この日は、自宅でパスタを作るのに最適な日です。
「食を通じて世界とつながる」というテーマで、各国のレシピに挑戦してみましょう。
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🇮🇹 イタリアの定番:カルボナーラ
クリーミーで濃厚な味わいは、パスタ文化の真髄です。 -
🇯🇵 日本風:たらこスパゲッティ
和の素材を使った創作パスタは、世界との融合を象徴します。 -
🇺🇸 アメリカ風:マカロニ&チーズ
チーズの濃厚さとパスタの食感が、家庭料理として親しまれています。 -
🇫🇷 フランス風:ラタトゥイユパスタ
野菜とパスタの調和が、見た目にも美しい一皿を作ります。
SNSでは #WorldPastaDay や #世界パスタデー で世界中の料理写真が共有され、国境を越えたパスタ愛が広がっています。
■ パスタにまつわる雑学
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🍝 アルデンテの極意
スパゲッティは通常8〜10分で茹でますが、歯ごたえを残すアルデンテは少し短めがベストです。 -
🧀 ケチャップはNG
イタリアではパスタにケチャップをかけることはほとんどありません。パスタソースは“芸術”とされるほど重要です。 -
🌾 主原料はデュラム小麦のセモリナ粉
たんぱく質が豊富で、パスタに独特の弾力を与えます。 -
🌍 世界のパスタ消費量
イタリアでは年間約23kg、日本では約4kg(1人当たり)を消費。世界的に見ると、パスタは日常食として根付いていることがわかります。
■ 世界パスタデーの意義とメッセージ
パスタは、国や文化を超えて愛される食べ物です。
単なる“食事”ではなく、文化、歴史、創造性、そして人と人をつなぐコミュニケーションの象徴でもあります。
10月25日、世界パスタデーには、ぜひあなたの好きなパスタを作って楽しみ、
「世界とつながる一皿」 を体験してください。

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