スキップしてメイン コンテンツに移動

災害時こそ頼れる!Googleマップ「徒歩モード」が意外と優秀な理由

倒壊した建物や傾いた電柱、ひび割れた道路が広がる災害後の街を背景に、画面全体が見える縦向きスマートフォンの地図アプリGoogleマップが中央に立つフラットデザインの横長イラスト。画面には現在地から目的地までの点線ルートと徒歩モードのアイコンが表示されている。

地震や台風、大雨による浸水など、災害が起きたときに真っ先に考えるべきことの一つが「どう移動するか」です。

普段は車移動が中心の地域でも、災害時には道路の渋滞、通行止め、事故、ガソリン不足などによって、車が使えなくなることがあります。

そんな非常時に見直したいのが、Googleマップ の徒歩モードです。

多くの人は「歩くときに使う機能」としか思っていませんが、実はこの徒歩ナビ、災害時の避難や移動に役立つ可能性を秘めた便利機能です。今回は、意外と知られていないその実力について詳しくご紹介します。


なぜ災害時に車より徒歩が有利になるのか

災害発生直後は、多くの人が一斉に移動しようとするため、道路は混乱しやすくなります。

  • 信号機の停止

  • 渋滞による立ち往生

  • 道路陥没や倒木

  • 緊急車両の通行確保

  • ガソリンスタンドの営業停止

こうした状況では、車は「便利な移動手段」から「動けない箱」になってしまうこともあります。

一方で徒歩なら、細い道や生活道路、遊歩道など車では使いにくいルートを通れるため、状況次第では歩いたほうが早く安全に移動できることもあります。


Googleマップ徒歩モードが優秀なポイント

Googleマップ の徒歩モードは、単純に最短距離を示しているだけではありません。人が歩くことを前提に、現実的なルートを提案してくれます。

1. 橋の位置を考慮したルート案内

川や水路が多い地域では、「まっすぐ進めば近いのに渡れない」ということがあります。徒歩モードでは、通行可能な橋を利用するルートを案内しやすく、土地勘がない場所でも移動しやすくなります。

2. 川沿いや遊歩道など歩きやすい道を使える

車ルートでは案内されにくい河川敷道路や遊歩道、歩行者専用通路なども候補になります。見通しのよい道は、災害時の移動でも安心材料になりやすいです。

3. 大きな段差・遠回りしすぎる道を避けやすい

徒歩モードでは、階段だらけの無理な近道より、歩きやすい道路が選ばれる場合があります。高齢者や子ども連れの避難でも役立つ視点です。

4. 車では通れない細道が使える

住宅街の抜け道や路地など、徒歩なら通行可能な道がルートに含まれることがあります。車の渋滞を避けたいときに有効です。


災害時は「徒歩モード」に切り替えるのがコツ

災害時にナビを使う際、車モードのままだと大通り中心のルートが表示されることがあります。ところが実際には、その道路が渋滞や通行止めになっているケースも少なくありません。

そんなときは、徒歩モードへ切り替えるだけで、別の現実的な移動ルートが見つかる可能性があります。

避難所へ向かうとき、家族のもとへ向かうとき、駅まで移動したいときなど、車にこだわらず徒歩ルートも確認することが重要です。


Googleマップ「徒歩モード」への切り替え方法

  1. Googleマップ を開く

  2. 避難所・駅・目的地などを検索する

  3. 「経路」をタップする

  4. 上部の移動手段アイコンから**人のマーク(徒歩)**を選ぶ

  5. 表示されたルートを確認し、「開始」をタップする

※ 車アイコンのままになっていることが多いため、災害時は必ず徒歩マークを確認しましょう。


さらに便利に使うための備え

オフライン地図を保存しておく

通信障害や回線混雑でネットが不安定になることがあります。事前に地域の地図を保存しておけば安心です。

自宅周辺の避難所まで一度試しておく

平時に徒歩ルートを確認しておくだけでも、非常時の判断速度が変わります。

昼と夜で道の印象が変わることも知っておく

昼は安全そうでも、夜は暗く危険な道もあります。複数ルートを知っておくと安心です。


ただし地図だけを信じすぎないことも大切

地図上では通れる道でも、現地では次のような危険があります。

  • 倒木

  • 冠水

  • 土砂崩れ

  • ブロック塀の倒壊

  • 橋の損傷

  • 建物の落下物

ナビはあくまで参考情報です。最終的には現地の状況を見て、自分で安全を判断することが重要です。


読者へのメッセージ

Googleマップ は、普段の便利アプリというだけでなく、非常時にも役立つ防災ツールになり得ます。

特に災害時は、車が使えないことを前提に行動する場面も少なくありません。そんなとき、徒歩モードへ切り替えるだけで、新しい避難ルートや安全な移動手段が見えてくることがあります。

いざという時に慌てないためにも、今日のうちに一度、自宅から避難所までの徒歩ルートを確認してみてはいかがでしょうか。
その数分の準備が、未来の安心につながるかもしれません。


関連記事

コメント

このブログの人気の投稿

フナウサポットル(Hnausapollur/Bláhylur)フィヤラバク自然保護区に輝くアイスランドの神秘の青い火口湖

フナウサポットル(Hnausapollur/Bláhylur)とは? アイスランドには、火山、氷河、温泉、溶岩原など、地球のダイナミックな活動を体感できる絶景が数多く存在します。その中でも近年、絶景好きや写真愛好家から高い注目を集めているのが、アイスランド南部高地にある Hnausapollur(フナウサポットル) です。 この湖にはもうひとつの名前があります。 それが Bláhylur(ブラウヒールル) 。 アイスランド語で「青い湖」を意味するこの呼び名は、湖面を見た瞬間に納得できるほど美しいものです。 黒い火山地帯の中に突然現れる鮮やかな青色の湖。その神秘的な光景は、まるで別の惑星に降り立ったかのような感覚を与えてくれます。 しかし、この美しい湖は単なる景勝地ではありません。 そこには千年以上前の火山活動が刻んだ壮大な地球の歴史が眠っているのです。 名前が2つある湖?フナウサポットルとブラウヒールルの違い 初めてこの湖について調べる人の多くが疑問に思うのが、その名称です。 地図には「Hnausapollur」、観光ガイドには「Bláhylur」と書かれていることがあります。 実はどちらも同じ湖を指しています。 正式名称は「Hnausapollur(フナウサポットル)」ですが、その印象的な青色から「Bláhylur(青い湖)」という愛称が広く使われるようになりました。 現在ではSNSや旅行記事でBláhylurの名称を見かける機会も増えています。 つまり、 Hnausapollur=正式名称 Bláhylur=愛称 という関係です。 旅行中にどちらの名前を見かけても、同じ絶景スポットを示していると覚えておきましょう。 フィヤラバク自然保護区に抱かれた絶景の湖 フナウサポットルは、アイスランド南部高地に広がる Fjallabak Nature Reserve(フィヤラバク自然保護区) の中にあります。 「Fjallabak」とはアイスランド語で「山々の背後」を意味し、その名の通り雄大な山岳地帯が広がっています。 1979年に自然保護区として指定されて以来、この地域はアイスランドを代表する貴重な自然景観として守られてきました。 保護区内には色鮮やかな流紋岩の山々、広大な溶岩原、火山地帯、温泉地帯などが点在しています。 また、世界的なトレッキングコースで知られる L...

ヴェルナッツァ(Vernazza)|チンクエ・テッレで最も美しいと称される絶景の港町

青く輝く地中海、断崖に寄り添うように建つ色鮮やかな家々、小さな港に揺れる漁船――。 まるで絵本や映画のワンシーンのような風景が広がる場所があります。それが、イタリア北西部のリグーリア海岸にある美しい港町、 ヴェルナッツァ(Vernazza) です。 世界遺産として知られるチンクエ・テッレを構成する5つの村のひとつであり、その中でも「最も美しい村」と称されることの多いヴェルナッツァ。近年ではSNSや旅行雑誌で紹介される機会も増え、「死ぬまでに一度は訪れたい絶景スポット」として世界中の旅行者から注目を集めています。 しかし、ヴェルナッツァの魅力は単なる美しい景色だけではありません。 そこには約千年にわたる歴史、人々の知恵、自然との共生、そして現代人が忘れかけている大切な価値観が息づいています。 ヴェルナッツァとはどんな町? ヴェルナッツァはイタリア北西部のリグーリア州に位置する人口わずか数百人ほどの小さな港町です。 この町は世界遺産として知られるチンクエ・テッレ(Cinque Terre)の一部として、多くの観光客を惹きつけています。 チンクエ・テッレとはイタリア語で「5つの土地」という意味で、以下の5つの村から構成されています。 モンテロッソ・アル・マーレ ヴェルナッツァ コルニリア マナローラ リオマッジョーレ その中でもヴェルナッツァは、天然の良港を持つ数少ない村として古くから発展してきました。 現在も中世の面影を色濃く残しながら、世界中の旅人を魅了し続けています。 チンクエ・テッレで最も美しい村と呼ばれている 旅行雑誌や写真集、観光ガイドなどで、ヴェルナッツァはしばしば「チンクエ・テッレで最も美しい村」と紹介されます。 その理由は、港を中心として広がる独特の景観にあります。 色鮮やかな家々が階段状に並び、その背後には緑豊かな丘陵地帯が広がっています。そして目の前にはどこまでも続く青い地中海。 特に高台のハイキングコースから見下ろす景色は圧巻です。 オレンジ、ピンク、黄色に彩られた建物と青い海のコントラストは、世界中の写真家が憧れる絶景として知られています。 実際に訪れた旅行者の多くが、「写真で見るより何倍も美しい」と感想を残しているほどです。 カラフルな家々は漁師たちの知恵だった ヴェルナッツァを象徴するカラフルな建物。 実は、この鮮やかな色彩には実用的な意味が...

米国の「トレイルデー」自然を歩く楽しさを再発見する特別な一日

自然の中を歩いていると、不思議と気持ちが落ち着いた経験はありませんか? 木々の間を吹き抜ける風、鳥のさえずり、足元に咲く小さな花々。普段は見過ごしてしまうような風景も、ゆっくり歩くことで新たな発見に変わります。 そんな「歩くことの楽しさ」と「自然の大切さ」を改めて見つめ直す日として、アメリカでは毎年6月の第1土曜日に「トレイルデー(National Trails Day)」が開催されています。 単なるハイキングイベントと思われがちですが、その背景には自然保護、健康づくり、地域交流、そして人生を豊かにするヒントが詰まっています。 今回は、アメリカのトレイルデーの歴史や由来、知っていると誰かに話したくなる豆知識、そして私たちの暮らしにも通じる魅力について詳しくご紹介します。 トレイルデー(National Trails Day)とは? トレイルデーは、1993年にアメリカのハイキング推進団体であるアメリカン・ハイキング・ソサエティ(American Hiking Society)が制定した記念日です。 目的は、より多くの人にトレイル(自然歩道)の魅力を知ってもらい、自然環境の保全やアウトドア活動への参加を促進すること。 毎年この日になると、全米各地でさまざまなイベントが開催されます。 ハイキングツアー 自然観察会 野鳥観察 トレイル整備活動 清掃ボランティア 家族向けアウトドアイベント 初心者向けの短い散策コースから、本格的な登山ルートまで幅広く用意されており、誰でも気軽に参加できるのが特徴です。 そもそも「トレイル」とは何? トレイルとは、森林や山岳地帯、草原、公園などに整備された自然散策路のことです。 舗装された道路とは異なり、自然の地形を活かして作られているため、歩くだけで四季の変化や土地ごとの風景を楽しめます。 アメリカではトレイル文化が非常に発達しており、都市近郊にも多くの自然歩道が整備されています。 休日になると家族連れや愛犬家、ランナー、ハイカーたちが気軽に自然を楽しんでいます。 アメリカには数か月かけて歩く「超ロングトレイル」がある 日本では数時間から数日のトレッキングが一般的ですが、アメリカにはスケールの違うトレイルが存在します。 その代表格が、アパラチアン・トレイル(Appalachian Trail)です。 アメリカ東部を南北に縦断するこのトレイル...

ヨーロッパハチクイ(European Bee-eater)とは?「空飛ぶ宝石」と呼ばれる鳥の驚きの生態と知恵

世界には約1万種もの鳥が存在するといわれています。その中でも、ひときわ鮮やかな色彩で人々を魅了し、「世界で最も美しい鳥のひとつ」と称される鳥がいます。 その鳥の名は、 ヨーロッパハチクイ(European Bee-eater) 。 青く輝く喉、黄金色の胸、緑色の翼、そして黒いアイラインのような模様を持つその姿は、まるで宝石そのものです。その美しさから「空飛ぶ宝石」と呼ばれ、世界中の野鳥愛好家や写真家たちを魅了し続けています。 しかし、ヨーロッパハチクイの魅力は見た目だけではありません。危険なハチを巧みに捕らえて食べる知恵を持ち、数千キロもの距離を旅する渡り鳥であり、さらに地面に長いトンネルを掘って巣を作るというユニークな習性も持っています。 今回は、そんなヨーロッパハチクイの驚くべき生態と、そこから学べる知恵についてご紹介します。 ヨーロッパハチクイとはどんな鳥? ヨーロッパハチクイは、ブッポウソウ目ハチクイ科に属する鳥です。 体長は約25〜30センチほどで、細長い体と長く尖ったくちばし、優雅な翼を持っています。主に南ヨーロッパから中央ヨーロッパ、西アジアにかけて繁殖し、冬になるとアフリカへ渡る渡り鳥として知られています。 鮮やかな羽色は自然界でも非常に目立ち、青、黄、緑、赤褐色が絶妙に組み合わさっています。その美しい姿は、鳥類図鑑や野鳥写真集の表紙を飾ることも少なくありません。 自然界には多くの美しい鳥がいますが、ヨーロッパハチクイほど多彩な色をまといながら優雅に空を舞う鳥はそう多くありません。 名前の由来は「ハチを食べる鳥」 ヨーロッパハチクイという名前は、その食性に由来しています。 主食はミツバチやマルハナバチ、スズメバチなどの飛翔昆虫です。飛び回る昆虫を空中で見事に捕らえることから、英語では「Bee-eater(ハチを食べるもの)」と呼ばれています。 しかし、多くの人が疑問に思うでしょう。 「ハチを食べて刺されないの?」 実はここに、ヨーロッパハチクイならではの驚くべき知恵が隠されています。 ハチの毒針を取り除く賢い工夫 ヨーロッパハチクイは、捕まえたハチをすぐには食べません。 まず枝や岩などに何度も打ち付け、毒針や毒嚢(どくのう)を取り除きます。その後、安全な状態になったことを確認してから飲み込むのです。 まるで料理人が食材を下ごしらえするような行動ですが...

グレート・スモーキー山脈国立公園とは?「煙る山々」の秘密と世界遺産の驚くべき雑学

アメリカには数多くの国立公園がありますが、その中でも圧倒的な人気を誇る場所が** グレート・スモーキー山脈国立公園(Great Smoky Mountains National Park) **です。 テネシー州とノースカロライナ州の州境に広がるこの国立公園は、雄大な山岳風景と豊かな森林、生物多様性に恵まれた世界有数の自然保護区として知られています。 「スモーキー(Smoky)」という名前のとおり、山々が青白い霧に包まれているように見える幻想的な景観は、多くの人々を魅了してきました。 しかし、この場所の魅力は美しい景色だけではありません。 何百万年もの歳月が生み出した古代の山々、世界有数の生物多様性、樹齢数百年を超える森、そして先住民たちが大切に守り続けてきた歴史。 グレート・スモーキー山脈国立公園には、知れば知るほど面白い自然の秘密が数多く隠されています。 今回は、そんな世界遺産の魅力を「雑学」という切り口からわかりやすくご紹介します。 グレート・スモーキー山脈国立公園とは? グレート・スモーキー山脈国立公園(Great Smoky Mountains National Park)は、1934年に設立されたアメリカ合衆国の国立公園です。 面積は約2,100平方キロメートルにも及び、日本の東京23区全体を大きく上回る広さを誇ります。 その価値は世界的にも高く評価され、1983年にはユネスコ(UNESCO)の世界遺産に登録されました。 また、アメリカ国立公園局が管理する国立公園の中でも特に人気が高く、毎年多くの観光客や登山愛好家、写真家たちが訪れています。 この地域はアパラチア山脈の一部であり、地球上でも特に古い山脈のひとつとされています。 その歴史は恐竜が誕生するよりもはるか昔にまでさかのぼると考えられており、地球の壮大な歴史を感じられる場所でもあります。 「スモーキー」は煙ではなかった グレート・スモーキー山脈という名前を初めて聞くと、「山火事の煙が多い地域なのかな?」と思うかもしれません。 しかし実際には、煙ではありません。 山々を覆う広大な森林からは、植物が放出する天然成分が空気中へ放出されています。 これらの成分が大気中で微細な粒子となり、光を散乱させることで青みがかった霧のような景色を生み出しているのです。 遠くから眺めると山全体が青白く霞んで見え、まるで...